村上市を流れる三面川(みおもてがわ)は、江戸時代から現在まで日本海の鮭の母なる川として知られてきました。その理由は、明和年間(1750年)に青砥武平治という武士が鮭の回帰性、つまり生れた川に戻る習性を発見して城主に進言し、三面川の川筋に種川(禁漁区を設けて産卵させる川)を作って鮭の増殖につとめたことや、明治になりまして米国から伝わった人工ふ化法をいち早く取り入れたからです。記録によりますと、明治17年などは三ヵ月間で74万尾の鮭が獲れましたが、塩漬けにする塩が不足して、大根一本と鮭一尾が交換されたという話が残っております。今思いますれば夢のような話しです。
 近年、当地の郷土史家の調査によりますと、今から千余年前の延長五年(927年)、醍醐天皇へ選上奏進された延喜式という文献には、村上の鮭に関する記録が沢山有ることが解りました。当時から鮭は高級魚として珍重され、都の人々の珍味として賞用されました。越後からのみつぎ物として送られた鮭の料理を記しますと、鮭楚割(今の塩引鮭)、鮭ずし(今の鮭飯ずし)、鮭背わた(今のメフン)、子篭鮭、鮭のはら子、鮭の氷頭などです。
 千余年たった現在でも伝統は守られております。加えて漁師の「納屋料理」、城下町でしたから「さむらい料理」など、全国でもまれな鮭料理のメッカです。
 当店に伝わる百余種類の鮭料理の中から、お薦めの献立を作ってみました。


鮭料理ミニコースのご案内
 鮭料理のフルコースは10月から12月までの期間限定になりますが、通年でお手軽に味わえる「お昼の鮭料理ミニコース」もご用意いたしております。

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